副鼻腔炎

ウイルスや細菌による急性上気道炎(かぜ)に続いて副鼻腔に起こる炎症を急性副鼻腔炎と言います。そのほとんどは4週間ほどで治りますが、炎症がそれ以上に長引く場合には慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)になり、鼻茸も生じてしまいます。

歯が原因の歯性上顎洞炎、カビによって生じる真菌性上顎洞炎、喘息に合併して鼻茸が多発する好酸性副鼻腔炎などの特殊な副鼻腔炎も存在します。症状としては、頭痛・頭重感・頬の痛み・歯痛・目の奥の痛み・臭い鼻汁・黄色い鼻汁が喉へ流れ込む・鼻づまり・匂いが分からない等があります。

副鼻腔炎と診断を受けましたら、抗菌薬・たんぱく分解酵素薬・消炎鎮痛薬などによる内服薬治療、慢性副鼻腔炎ではマクロライド系抗菌薬の少量長期服用が主になります。鼻汁吸引や鼻のネブライザー治療等も行われます。

上顎洞に針を刺して膿汁を洗い流す(上顎洞穿刺)こともあります。改善しないという場合には、内視鏡を用いて鼻腔内から鼻茸や副鼻腔の粘膜を除去する鼻内内視鏡手術が適応となります。

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