それぞれの血液型システムの中には、AB式血液型におけるA・B・O・ABのように複数の血液型(抗原)が存在しています。その為、数は数百に及びます。前述した血液型の他には、MNS式・P式・Lutheran式・Kell式・Leuis式・Duffy式・Kidd式・Diego式などがあります。ABO式血液型というのは通常、A型は抗B抗体・B型は抗A抗体というように自分の血液とは反応しない抗体を有しています。これを規則抗体と言います。その他の血液型では対応する抗体を持たない事が普通ですが、過去の輸血や妊娠などの理由でその他の血液型に対する抗体を持つという事があるのです。これを不規則抗体と言います。不規則抗体を持っている人の血清は、特定の血液型の人の血球と反応します。その為不規則抗体を持つ血液は輸血用としては使用しません。