判定区分がない検査

健康診断の項目の中には、判定区分の規定されていないものもあるようです。ひとつめは「眼圧」でしょう。成人が失明する原因の第一位は緑内障と言われています。基準値以内にある緑内障患者が日本では全緑内障の約7割を占めているということが研究によって判明しているのも現状でしょう。なのでA判定とされる9~20mmHgに約7割の罹患者が存在すると考えられることから、判定区分を作成していないと言われています。次に「総ビリルビン」でしょう。人間ドック健診を受ける際、長時間空腹状態では空腹状態の時間が長引けば長引くほど総ビリルビンは上昇するため、基準範囲は0,4~1,7mg/dLであります。総ビリルビンは抗酸化物質であるため、大規模コホート研究において、2.34mg/dL以下であれば総ビリルビンの上昇につれて肺がんや死亡率が下がることが判明しているようです。そのほかにも動脈硬化と負の相関があるなど様々な健康に状に恩恵があり、また全国調査をした結果99%以上の方が2,34mg/dLいかに収まったため、判定区分は作成していないようです。そして「ALP」。これは、血液型や閉経で基準値が大きく異なってしまうために判定区分は作成していないようです。そして「MCV」「MCH」「MCHC」でしょう。これらに判定区分を作成したとしても、最終的に血色素、ヘマトクリット値での判定が利用されるので作成していないようです。また「尿pH」も、食事の影響が大きく出るため作成されていないようです。

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