下垂体性小人症は、年齢に比べて低身長であるという点が特徴的だと言えますが、他のホルモン分泌低下を合併する事も少なくありません。これらの原因が下垂体腫瘍である場合、頭痛・視野障害・他の下垂体機能低下症状が出る可能性もあります。先端巨大症の場合、進行スピードはゆっくりになります。その為、家族等の身近な人は風貌の変化に気づけないという事がしばしばあります。先端巨大症では、身体症状の他に動脈硬化の進行・高血圧や糖尿病による合併症・心筋障害・大腸がんが問題となる為、無治療のままでは予後はよくありません。下垂体性小人症の場合では、成長障害が目立ちますが、適切なホルモン補充を行えば発達を得る事が可能です。治療においては、腫瘍にとる場合は外科的に腫瘍を切除し、必要に応じて薬物治療や放射線治療を追加します。下垂体性小人症の治療の場合には、前述した通り適切なホルモン補充を行う必要がありますので、成長ホルモンの注射を行う事になります。